アフタ性口内炎に対する硝酸銀処置治療
アフタ性口内炎とは
アフタ性口内炎とは、口腔内の粘膜に直径2〜10mmほどの浅い円形のびらん(アフタ)が生じる病気です。いわゆる、一般的な「口内炎」のことです。
白っぽい円形の粘膜表面の欠損で、周囲が赤く炎症を起こし、食事や会話でしみるような痛みが出るのが特徴です。
多くは自然に治癒し、1〜2週間程度で改善しますが、痛みが強く生活に支障が出る場合や、繰り返し発症する場合は治療が必要です。
口内炎の原因
アフタ性口内炎の明確な原因は不明ですが、以下の要因が関与していると考えられています。
- ストレス・疲労
- 睡眠不足
- 栄養バランスの乱れ(ビタミン不足など)
- 免疫力低下
- 口腔内の軽い外傷(唇や頬を噛んでしまうなど)
- アレルギー
- ホルモンバランスの変化
これらが複数関係し、口腔内の粘膜のバリア機能が低下し、粘膜表面の欠損にともなう炎症が起きると考えられています。
口内炎の一般的な治療
アフタ性口内炎の多くは、対症療法で改善します。一般的な治療には以下があります。
① 外用薬
- ステロイド軟膏
- 消炎・鎮痛効果のある貼付剤
炎症を抑え、痛みを軽減し、治りを早めます。
② 内服薬
- ビタミンB群
- 抗炎症薬
全身的に炎症を抑えたり、粘膜の修復を促したりします。
③ 生活改善
- 睡眠
- 栄養バランスの改善
- ストレスケア
再発予防のためにも重要です。
硝酸銀処置治療
アフタ性口内炎による痛みが強い場合や薬で改善が乏しい場合などに、硝酸銀(しょうさんぎん)による粘膜処置を行うことがあります。
硝酸銀処置とは
硝酸銀を塗布した綿棒の先を患部に軽く接触させ、表面を化学的に焼灼して治療する耳鼻咽喉科処置です。塗布直後に生理的食塩水を含ませた綿棒で中和して焼灼を停止させます。
諸説ありますが、遷延化した口内炎を硝酸銀で焼灼して傷にする事により、口腔内の傷の早い回復力を利用する置き換え治療です。
メリット
- 痛みが早く軽くなる
- 短時間で終了
- その場で効果を実感できることが多い
特に、食事がつらい、生活に影響が出るなど、痛みが強い方に有効です。
デメリット・注意点
- 処置時に軽い痛み・しみる感じがある
- 施術後、白く変化した部分が一時的に残る
- 効果には個人差がある
まとめ
アフタ性口内炎は、多くが自然に改善しますが、痛みが強いと日常生活に支障が出ます。
原因としてはストレス・免疫低下などが関係します。軟膏や貼付剤、ビタミン内服などが一般的な治療です。強い痛みでつらい場合は、硝酸銀処置が効果的で、短時間で痛みが軽減する可能性があります。判断が難しい場合や繰り返す場合には、早めに医療機関へご相談ください。